ゆっくり人生

不登校や引きこもりを経験しながら、現在は研究者の登竜門的存在である日本学術振興会 特別研究員(DC1)を務める大学院生のブログ

「人」という漢字は、ある人がもう一人を一方的に支えているように見えるけど、実はそうではないのではないか?

「『人』という漢字は、人と人とが支え合ってできている」

誰しもが聞いたことのある言葉だと思います。

 

僕は小学校高学年のときの担任に聞いてその先生のオリジナルだと思って感銘を受けたんですが、どうやらドラマ「金八先生」の劇中の言葉として有名なようですね。

感銘を受けて損しました。ちなみにその元担任は、数年前に不祥事を起こし職を追われてます(実話)

 

ただ改めて「人」の漢字の成り立ちを調べたら、この金八説、どうやら正しい知識ではないようですね

「Japan Knowledge」というサイトで調べたところ、「人」という漢字は象形文字で、「立っている人を横から見た形」が由来らしいです。

第10回 人の形から生まれた文字〔1〕 | 親子で学ぼう!漢字の成り立ち

 

しかし、正しい知識はどうあれ「『人』という漢字は人と人とが支え合ってできている」という話が有名なのは事実。

ただし批判もあります。

「明らかに片方の人がもう片方の人に寄りかかっている!支え合っていない!」と。

 

僕も小学生のときは捻くれていたのでそう思っていました。が、歳をとるごとに認識が変わりました。

確かに人が二人以上集まると、対等な関係が築かれることは少ないです。

上下関係や誰かが誰かに頼りきりになる関係になることが多々あると思います。

ある意味、金八説はそれをよく表しているとも言えます笑

 

ただし、例え片方がもう片方を一方的に支えるような人間関係だとしても、支えている側も実は相手を支えることで、自分自身の心を保っている、ということもよくあることだと思います。

 

例えば現在、僕は留学生のチューター(研究や日本語のアドバイスをする仕事)をやっています。

これがなかなかに大変。なぜかというと、僕と全く研究テーマの異なる留学生の研究を見なければいけないので、自分の研究以外の勉強も必要になってきます。

ただこの留学生が非常に勤勉で、僕も刺激をもらえています。

 

また、博士課程に上がってからの自分は、実はなかなかに精神不安定な状態にあり、自分の研究をどうやって行こうかと思い悩む日々を送ってきました。

その中で、留学生の研究を見るのは、僕にいつもと違う角度から研究を考える機会となり僕の精神の回復に非常に役立っています。

 

このように、留学生チューターというのは、チューターが留学生を一方的に支えているように見えますが、僕は留学生を支えながら自分自身を保っている訳です。

人と人との関係って、そういうものではないでしょうか。

誰かを支えるということは自分のためにもなっている、なんだったら自分のためにやっていること、という場合もあると思います。

 

おしまい

 

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